クラミジアの男女での症状の違いは?自覚症状や特徴は?

1.改めてクラミジアとは

クラミジアは、クラミジア・トラコマティスという原因菌が性行為やオーラルセックスによって、体内に入ってくることで感染する性感染症の1つで、性器クラミジアと咽頭クラミジアに感染する可能性があります。

感染しても半数以上は症状が出ないまま経過するので、知らないうちに感染を拡大してしまっていたり、気付いた時には感染症が重症化していることがあります。クラミジアの症状は男性と女性でそれぞれ少しずつ異なります。

クラミジアは、不妊の原因になってしまったり、HIVに感染しやすくなるといわれているので、適切に治療することが必要です。治療は、抗生剤の内服治療だけで根治することができるで、苦痛を伴うことなく簡単に治療することができます。

2.感染者の国内での多さ

日本における性感染症(STD)の中で、クラミジアは最も感染者数の多い性感染症です。
厚生労働省の調査結果では、クラミジア感染者は平成14年から徐々に減少してきており約25,000人ですが、クラミジアは症状があらわれていないことがほとんどなので、実際の調査よりも感染者の数はもっと多く、実際の調査結果の何倍にもなる100万人以上いるのではないかと言われています。
男性と女性で感染者数に大差はありませんが、男性・女性ともに20代の若い世代に感染が目立ちます。しかし、症状があらわれていないクラミジア感染者も含めた実際の感染者数は、男性よりも5倍近く女性の方が多いと言われています。
クラミジアはとても感染力が強い菌で、クラミジアに感染している人とコンドームを使用しない性行為やオーラルセックスをすると、感染する可能性は約50%ととても高いです。

3.主な感染経路

クラミジアは主に性行為をすることで感染します。クラミジアに感染にしている粘膜への接触や、精液・膣分泌液に直接触れる、肛門を介した性行為やオーラルセックス、コンドームを使用しない性行為などが主な感染経路です。

クラミジアは水中の中では長く生息することができないので、温泉やプールなどで感染したり、くしゃみや咳などの唾液で空気感染するということは決してありません。

クラミジアの感染力はとても強く、クラミジア感染者と1回性行為をして感染する確率は約50%ととても高いです。

男性より女性の方がより感染しやすく、クラミジアの感染者数も男性より女性の方が断然多いです。

また、妊娠している女性がクラミジアに感染している場合、分娩時の血液や粘膜に胎児が触れることで感染する可能性があるので、妊娠中にクラミジアを治療する必要があります。

4.男女での症状の違い

クラミジアに感染する場所が男性は尿道、女性は子宮の入り口となる子宮頚管と異なるので、あらわれる症状も男性と女性でそれぞれ異なります。
男性は尿道に感染するので、尿道からうみが出たり、排尿時の痛みや尿道のかゆみ・精巣上体の腫れ・発熱などがあらわれます。症状が悪化すると、尿道炎や精巣上体炎(副睾丸炎)を引きおこすことがあります。
女性は子宮頚管に感染するので、おりものの増加・不正出血・下腹部痛・性行為時の痛みなどの症状があらわれます。女性の場合、子宮頚管から腹腔内や骨盤内にクラミジアが侵入するので多くの症状を引き起こします。
男性、女性ともにクラミジアの感染をそのまま放置してしまうと不妊の原因になってしまうので、症状に気付いたら早めに治療を開始するようにして下さい。
しかし、クラミジアに感染しても半分以上は症状があらわれないので、感染に気付くことができるタイミングが遅れてしまうことが多いです。

5.それぞれ放置するリスク

クラミジアに感染しているのをそのまま放置してしまうと、重症化してしまったり、不妊の原因になったり、様々な症状を引き起こす原因になります。
男性は女性よりもクラミジアに感染した後、症状が出やすいですが、そのまま放置してしまうと、尿道炎の症状が悪化して、排尿時痛・尿道から白いうみが出るなどの症状があらわれます。
この症状があらわれてもそのまま放置していたら、クラミジアはどんどん体内に入っていき、尿道の奥にある前立腺炎や副睾丸炎などを発症させます。前立腺炎はあまり症状があらわれませんが、副睾丸炎は睾丸の痛みや違和感などの症状があらわれます。
他にも精液に血液が混ざってしまう血精液症を発症する可能性もあります。
女性は、クラミジアに感染しても8割程度は症状が全くあらわれません。しかし、クラミジアの感染を放っておくと、子宮頚管炎や卵管炎を発症し、精子の通り道である卵管が狭くなったり、閉じることで不妊の原因となってしまいます。
また、クラミジアは骨盤内や腹腔内にも侵入し、様々な症状を引き起こし、不妊の原因の1つになります。クラミジアを放って、進行してしまっていると、子宮外妊娠となる可能性も高まるので早めの治療が必要です。

6.ほかの感染症やHIV感染のリスクの増大

クラミジアに感染してしまうと、感染力の弱いHIVウイルスでも感染する確率が3~5倍あがってしまいます。クラミジアは内服治療で完治できても、HIVは今のところ完治することができない恐ろしい病気です。
クラミジアは性器クラミジアと咽頭クラミジアの2つに大きく分かれます。クラミジアに感染すると、感染した部位に炎症を起こします。炎症が起きている部位には粘膜の表面に小さな傷がたくさんできています。
HIV感染者と性行為をしたときに、そのわずかな傷からHIVウイルスが侵入しやすくなっているので、クラミジアに感染している人はHIVにもとても感染しやすくなります。
クラミジアに感染しているときはHIVだけでなく、他の感染症も同じように体内に侵入し、発症しやすい状態になっています。
感染症は、コンドームなどをきちんと使用すれば防ぐことができるので、感染する前に予防行動をとることが大切です。

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