クラミジアの感染経路は?感染力やキスでの感染はあるの?

1.感染のしやすさ

クラミジアの原因菌となるクラミジア・トラコマチスの感染力がとても強いので、クラミジアは感染しやすい性感染症の1つです。感染者とコンドームを使用せずに性行為をすると、約50%の確率で感染してしまいす。

HIV感染者と性行為をしたときの感染率が1%未満であることと比較しても、クラミジアの感染力がどれほど強いかよくわかります。

性器クラミジアと咽頭クラミジアがあり、のどにも感染するので、性行為・オーラルセックスどちらも同じ約50%の確率で感染するリスクがあります。

また、男性と比較して女性の方がクラミジアに感染しやすくなっています。これはクラミジアが感染する場所が男性は尿道、女性は膣と女性の方がクラミジア・トラコマチスが入り込みやすいことが要因です。

さらに、クラミジアは症状がみられないことがほとんどなので、気付かないまま性行為を行い感染を拡大してしまい、10代~20代の若い世代で感染は拡がっています。

2.感染経路

クラミジア・トラコマチスは性感染症のクラミジアの原因菌として知られていますが、性器だけでなく、眼や喉にも感染するリスクがあります。
以前は眼にクラミジア・トラコマチスが感染して、トラコーマを発症していましたが、現在ではトラコーマの感染はほとんどありません。その一方で、性感染症のクラミジアの感染者数は増加しています。
クラミジアは、性器クラミジアと咽頭クラミジアに分けることができ、喉にも感染するため、オーラルセックスだけでも感染するリスクがあります。
性器クラミジアは、感染している人の精液や膣分泌液に触れたり、粘膜同士が直接触れることで感染してしまいます。咽頭クラミジアは、唾液が感染源となって感染するのでディープキスなどで感染するリスクもあります。
また、母子感染するリスクもあるので、妊娠中の女性のクラミジア感染には注意が必要です。
クラミジア・トラコマチスは感染力が強いですが、クラミジア感染者と私生活を送るだけで感染することはまれで、安心して生活して頂けます。

3.あらゆる性行為での感染リスク

クラミジアは性器だけでなく咽頭にも感染するリスクがあるので、セックスだけでなく、アナルセックスやオーラルセックスでも感染するリスクがあるので注意が必要です。
性行為をしても、コンドームをきちんと装着していれば感染のリスクはほぼゼロになりますが、コンドームを使用しなければ高確率で感染してしまいます。
精液や膣分泌液に触れたり、感染している粘膜同士が直接触れることで感染が起こります。セックスのときに、たとえ射精していなくても精液で感染することもあるので、挿入するときだけゴムを装着するような性行為では感染してしまいます。
また、オーラルセックスを好む男性が増えたことや同性同士の性行為では、妊娠することがないのでコンドームを使用しないアナルセックスやオーラルセックスを行い、感染者が増えている傾向にあります。
咽頭クラミジアは、唾液を介して感染するので、ディープキスで感染したり、オーラルセックスで咽頭に感染してしまうことがあります。

4.もっとも感染者の多い性病

厚生労働省の調査では、クラミジアの感染者は約25,000人で、現在日本では感染者が1番多い性感染症です。2位の淋菌が約1万人であるのに比べても、2.5倍とかなり感染者が多いです。
しかし、厚生労働省から出ている数字はクラミジアの症状があらわれて病院を受診した人数であって、クラミジアのように感染していても半数以上症状があらわれない性感染症では、これ以上にもっと人数が多いことが予測されます。
様々な文献やメディアでは、クラミジアの感染者は100万人いるのではないか考えられているほど、クラミジアに感染している人はとても多いと予測されます。
クラミジアは症状があらわれないので、気付かないうちに自分が感染源になっていることもあり、10代~20代の若い世代での感染が拡大傾向にあります。
感染者は女性の方が多く、性行為の経験がある10代女性のクラミジア感染率は約10人に1人いるのではないかと言われるほど、自分たちのかなり身近に潜んでいます。

5.母子感染リスク

クラミジアは性行為で感染することがほとんどですが、母子感染するリスクもあります。母親が性器クラミジアに感染していると、赤ちゃんはクラミジアの菌に感染している膣を通って産まれてくるので、分娩時に赤ちゃんに感染してしまいます。

現在は妊娠がわかると、性感染症に感染していないか検査を行うので、クラミジアの感染に気付くことができ、感染していても妊娠中に治療が可能です。妊娠中でもお腹の中の赤ちゃんに影響を与えない抗菌薬であるアジスロマイシンを使用できるので、分娩までにクラミジアを根治することができます。

しかし、クラミジア感染を知りながら、放置すると免疫力の弱い赤ちゃんは分娩時にクラミジアに感染してしまいます。

赤ちゃんが母子感染でクラミジアに感染すると、約20~50%の赤ちゃんは結膜炎、約5~20%の赤ちゃんは肺炎を発症する可能性があります。また、1歳になると急性気管支炎など呼吸器系の症状があらわれる可能性もあります。

妊娠中の女性がクラミジアに感染していると、母子感染を起こすリスクだけでなく、早産や流産のリスクも高まるので、妊娠を考えている方はパートナーと一緒に事前に検査をしておくと良いでしょう。

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